笑点のこと


何気なくテレビをつけたら笑点をやっていた。以前に木久扇師匠が司会をやった回の再放送だった。通常の回とは違う雰囲気で、なんだかとてもおもしろかった。もちろん普段の笑点もおもしろいのだけど、違ったおもしろさで、いつも以上に笑ってしまった。

おバカキャラでお馴染みの木久扇さんらしく気の抜けた進行で、メンバーの回答を先に言ったり座布団をバンバンあげたり…その様子に笑わせる側のメンバーもつい笑ってしまったりツッコミを入れたりしている。司会としてはめちゃくちゃだから毎回これだと困るのだろうけど、純粋にとてもおもしろいと思った。明るくて、出演者みんなが楽しんでいるのが伝わるようなほんわかした笑いだった。元気が出るような感じがした。

こういう人って素敵だなあと思う。他人と違う自分の良さを最大限にいかせる人。一般的に司会として求められるものとは違っても、自分らしい楽しませ方でより良いものを作れる人。師匠の場合は長年芸を仕事にしているからこそここまでのことが為せるのだと思うが、そうではない自分も、そういう人になりたいなと思う。

自信がなくて人と比べてしまうことがたくさんある。人より劣っている自分に落ち込むこともたくさんある。でも他人と自分を比べて落ち込むよりも、自分の持っているものを大事にしたい。できることに自信を持ちたい。


ちなみに、おじいちゃんと一緒に笑点を見ていた幼い頃から現在まで、私の推しは木久扇師匠。子供から大人まで誰にでも分かりやすい平和な笑いでいつも笑わせてくれる師匠、ずっと応援しています。